「みんなで作ろう！飲み方10カ条キャンペーン」のプレゼント賞品は、個性的で美味しい関西のクラフトビール。このコーナーでは、ブリュワリーを１軒ずつ訪ねてお話をお聞きします。今回は、兵庫県淡路島の「あわぢびーる 」さんを訪問しました。

あわぢびーるは、淡路ハイウェイオアシスの人気商品。

淡路ハイウェイオアシスは、明石海峡大橋と瀬戸内海、対岸の神戸市を一望にできる小高い丘の上の休憩スポット。そのハイウェイオアシスの人気商品の一つが、今年（2018年）インターナショナル・ビアカップで受賞した地元のクラフトビール、「あわぢびーる」です。
この日も売り場は、あわぢびーるを買い求めるお客さんで賑わっていました。

インターナショナル・ビアカップは世界５大ビール審査会の一つで、2018年は、海外のブリュワリー100を含む193のブリュワリー、754のビールがエントリーし、横浜で開催されました。そのコンペティションで「あわぢびーるピルスナー」がインターナショナルスタイルピルスナー部門で金賞を、「あわぢびーるアルト」がデュッセルドルフスタイル・アルト部門で銅賞を、見事ダブル受賞しました。

あわぢびーるの製造元、ユーアールエー株式会社の醸造担当、片山輝彦さんにお話を伺いました。

海に面した「島の醸造所」は香ばしい麦芽と島レモンの香り。

醸造所はユーアールエー株式会社本社から少し離れた淡路市浦の港のすぐ横にあり、まさに「島の醸造所」のイメージそのものです。敷地に入ると、工場の外にまで香ばしい麦芽の香りに混じって柑橘のよい香りが流れてきました。発酵タンクに移したばかりのフルーツビール「島レモン」のレモンの香りとおききし、一気に五感が刺激され期待が高まりました。

「島レモン」は淡路島の平岡農園さんのレモンを使用したフルーツビールで、発売から2年ですが、女性を中心に人気急上昇中、売り上げは受賞のピルスナーに次いで２位のビールです。

工場内はピカピカに磨かれたタンクが所狭しと並んでいました。原料の仕込みから、麦汁の濾過。ホップを加えて香りと苦味をつけて煮沸。ワールプールでタンパク質などの不純物等を沈殿させ、冷却。発酵タンクでは酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解。ある程度の熟成を経てビールが出来上がる過程をご説明いただきました。

コンセプトは淡路島の食材に合う、柔らかい味わいのビール。

こちらのビールのコンセプトは「淡路島の恵まれた海の幸の味を壊さず、楽しめる柔らかい味わい」。
タンクから試飲させていただきましたが、いずれもそれぞれに個性的で味わい深く、ひとつひとつ丁寧に愛情を込めて造られていると感じました。

それを物語るのが、あわぢびーる独自の「アイランド製法」。淡路島の近海で録音された海中の音をスピーカーで工場内に流しながらビール酵母を発酵・熟成させる製造方法です。

効果のほどを片山さんにお聞きすると、「これを始めてからインターナショナル・ビアカップで受賞したので、なんらかの効果はあるのではないかと思っています。」とのこと。
母なる海の“胎内音”ともいえる海中音は、赤ちゃんがお母さんの胎内音を聞いて安らぎを得るのと同じ効果を、生きているビールの酵母菌に与えているのかもしれません。

温暖な気候と豊かな自然を誇る淡路島の環境とそこに流れるゆったりした島時間。そのなかで、さらに島の海中音を聴きながら生まれた「島ビール」があわぢびーるなのですね。

片山さんのお話では、フルーツビールの新商品も開発中とのこと。今後も目が離せないあわぢびーるさんです。

商品ラインナップ

「みんなで作ろう！飲み方10カ条 キャンペーン」のプレゼント賞品