「みんなで作ろう!飲み方10カ条キャンペーン」のプレゼント賞品は、個性的で美味しい関西のクラフトビール。このコーナーでは、ブリュワリーを1軒ずつ訪ねてお話をお聞きします。今回は、奈良県のなら麦酒ならまち醸造所さんを訪問しました。
西暦710年に平城京が都になってから、元興寺を中心に、宗教都市として、また商業や手工業の町として栄えた町が奈良町。1300年以上の歴史を持つ奈良市の旧市街地です。
江戸時代後期から明治時代に建てられた町家の多くが、現在ではレストランやおみやげもの屋といった店舗に利用され、ならまちは観光都市となっています。
なら麦酒ならまち醸造所併設のタップルームで、代表の青山政義さんにお話を聞きました。
1994年の法改正で醸造量の規制が緩和され、全国にクラフトビールの醸造所が次々にできてきました。
奈良はもともと清酒の起源とされ、豊かな水に恵まれた土地がありますが、なら麦酒ならまち醸造所ができるまで、奈良市内には醸造所が1つもありませんでした。
青山さんは奈良県のご出身。事業をするなら地元奈良で、奈良のためになることをしたいと思っていたので、「それなら、奈良にもクラフトビールを」と決心したといいます。
創業に先立って、青山さんは、岡山のビール醸造所で2年間の修行をされていますが、実際の準備はそのずっと前から始めています。岡山での2年間を含む約8年間は、ビールに関する文献を読み、国内外の醸造所を訪ね歩き、「美味しく、面白いビールを作りたい」という目標を実現すべく独自に勉強を続けたそうです。
創業地がならまちに決まってからは、ビールの味だけではなく、醸造所が町にうまく溶け込むように、建物の外観やビールのラベルデザイン、ロゴなどにもこだわり、アートディレクターやイラストレーター、地元出身の建築家など多くの人たちの協力を得て、2017年3月30日、晴れてオープンしました。
町家の格子をイメージした外装はお洒落でならまちの街並みによく合っています。天然の木のカウンターを中心にした内装は、明るく落ち着きがあり、とても寛げる雰囲気。
出来立てのビールが楽しめ、それに合う料理も充実しているとあって、伺ったのは平日の昼間でしたが、カウンターでは多くのお客様がビールを飲まれていました。
カウンターの奥はガラスで仕切られ、発酵釜3基と仕込釜2基の醸造所になっています。
「ならまちエール」は奈良の大和茶のほうじ茶を使ったペールエール。コクと爽やかな苦味が特徴ですが、まろやかで飲みやすい。
「白-haku-」は小麦を使ったWeizen(ヴァイツェン)。苦みが少なく、フルーティーで口当たりのいいビールです。
「玄-kuro-」は黒ビールとも呼ばれるスタウト。ローストした大麦を使ったエールです。風味づけに、有機栽培のカカオも使っています。
お店では、この3種類以外にも、期間限定ビールなど数種類を楽しむことができます。また、地元の食材を使った料理も魅力のひとつ。この日は奈良名産の柿の葉寿司などいただきましたが、程よい苦味のならまちビールによくあっていました。
こんなお店がうちの近所にもあったらいいな、と思わせるブルーパブ併設の醸造所です。
「みんなで作ろう!飲み方10カ条 キャンペーン」のプレゼント賞品
奈良の大和茶のほうじ茶を使ったペールエール。コクと爽やかな苦味が特徴ですが、まろやかで飲みやすい。
小麦を使ったWeizen(ヴァイツェン)。苦みが少なく、フルーティーで口当たりのいいビールです。
黒ビールとも呼ばれるスタウト。ローストした大麦を使ったエールです。風味づけに、有機栽培のカカオも使っています。
なら麦酒ならまち醸造所
〒630-8306
奈良県奈良市紀寺町956番地2
公式サイト:
http://narabeer.jp/
オンラインショップ:
https://narabeer.stores.jp/