「みんなで作ろう!飲み方10カ条キャンペーン」のプレゼント賞品は、個性的で美味しい関西のクラフトビール。このコーナーでは、ブリュワリーを1軒ずつ訪ねてお話をお聞きします。今回は、大阪、國乃長ビールの製造元「壽酒造」さんを訪問しました。

大阪初のクラフトビール生産地は
摂津富田郷と呼ばれる日本最古の名醸地

古い街並みが残る摂津富田に國乃長ビールの製造元、壽酒造さんを訪ね、営業の寺田圭佑さんにお話をお聞きしました。

この辺りは摂津富田郷と呼ばれる日本最古の名醸地です。阿武山からの良質な湧き水と酒造好敵米に恵まれ、500年以上前から清酒造りが行われていました。
創業者は文政5年(1822年)に、この地で清酒の製造販売を始めており、後継者が1951年に壽酒造株式会社を設立。創業から数えると196年の老舗酒蔵です。

以来、清酒「國乃長」を造り続ける一方、時代の変化とともに、ビールの製造にも興味を持つようになり、なんと戦前から大手ビールメーカーをお手本にいろいろと調べ、構想を膨らませていたそうです。
1994年の法改正で、最低製造量が2000KLから60KLに規制緩和され小規模醸造が可能になると、いち早く製造に乗り出したのは、そういった経緯があったからです。
大阪では初、全国でも9番目のクラフトビールとして「國乃長ビール」が誕生しました。

試行錯誤の中でクラフトビールの製造・販売にこぎつけるまで、数多くの試練を乗り越えてきたのもトップランナーならではの苦労です。今も現役のタンク類は輸入ではなく、近所の工務店さんとのコラボレーションで作り上げたとのこと。大阪の職人さんたちの「ものづくり」スピリットに感心しました。
その後、これらのノウハウを参考にするために、多くのクラフトビール製造者が見学に訪れたそうです。

目指したのは「食事と合わせて美味い酒」

こちらの定番ビールは「蔵ケルシュ」と「蔵アンバー」の2種。
「蔵ケルシュ」はドイツ・ケルンの伝統的スタイルで造った、上品な香りと苦味が絶妙のバランスのビール。「蔵アンバー」は、苦味を抑えて麦芽の旨みを味わうビール。どちらも清酒「國乃長」と同じ「食事と合わせて美味い酒」を目指しました。

麦芽100%使用。水は、清酒づくりに使われている水と同じ、蔵の井戸から湧き出る、ミネラル分の多い天然水を使用しているのが特徴です。

良質な水を象徴する両生類として、カエルのイラストが描かれたラベルも、少しレトロでとってもおしゃれです。

定番の2種以外には、「酒蔵にしかできないビール」がコンセプトの、清酒酵母や清酒を使ったオリジナル製法のビールや、季節限定のビールも造っています。

蔵の中庭を利用したイベントも楽しそうです。3月には日本酒の蔵開き、9月にはビールの蔵開きが催され、6月にはビアガーデンもあるようです。興味のある方は、壽酒造株式会社のホームページ等でご確認ください。

商品ラインナップ

「みんなで作ろう!飲み方10カ条 キャンペーン」のプレゼント賞品

蔵ケルシュ

淡色麦芽のスッキリした味わいが特徴。厳選したノーブルホップを使用して抑え目で上品な香りに仕上げました。

蔵アンバー

淡色+カラメル麦芽によるコクのある味わいと、柑橘様の香りを持つホップをふんだんに使用した華やかな香り。

壽酒造(ことぶきしゅぞう)株式会社

〒569-0814 
大阪府高槻市富田町三丁目26-12

企業サイト:
http://www.kuninocho.jp/
オンラインショップ:
http://kuninocho-shop.ocnk.net/