どこからでも参加OK。
リアルな関係を底上げする
バーチャル飲み会。

株式会社マクアケ

国内最大級のクラウドファンディングのプラットホーム「Makuake」を運営する株式会社マクアケ。もともと飲み会の文化が根付いているというサイバーエージェントのグループ会社だけに、飲み会に対して肯定的な社員が多い同社では、オフィシャルな飲み会に加えて、各拠点をZoomでつないだ有志のバーチャル飲み会が行われているという。発案者であり3拠点を統括する西日本事業部長の菊地凌輔さんにお話を伺った。

地方拠点と本社メンバーを結ぶ
Zoom飲み会を企画

菊地さんは「会社の飲み会」についてどんな印象をお持ちですか?

菊地さん:わりとポジティブな印象を持っています。マクアケはサイバーエージェントのグループ会社なのですが、サイバーエージェントは飲み会の文化が根付いていて、内定者の頃から部署や内定者同士の飲み会が結構ありました。楽しかったですし、先輩たちからいろんな話が聞けて勉強させてもらって、すごくいい機会だったと思っています。

現在、オフィシャルな飲み会はどれくらいの頻度で開催されているんですか?

菊地さん:今は月に1回、各拠点で締め会の後に飲みに行くのと、クォーターごとに全員が東京に集まります。

菊地さん個人としてはそういった飲み会を有益だと感じていますか?

菊地さん:そうですね。地方拠点にいるとなかなか東京のメンバーと面と向かってコミュニケーションが取れる機会がないので、僕らがやっている仕事をアピールしたり、たわいもない会話を通して関係を構築することで、その後の仕事がやりやすくなったりするので、飲み会はとても大切な場になっています。

飲み会に肯定的だからこそ拠点が離れているにも関わらず、わざわざ Zoomを使って飲み会を開かれているわけですね。

菊地さん:はい。こんな便利なテクノロジーがあるのなら活用すればいいじゃんって。以前何かでスカイプ飲みの話を聞いて、これいいな〜と思ったのがきっかけです。

どのくらいの頻度で開催されているのですか?

菊地さん:月に一回です。東京の締め会ではみんなに会えることは会えるのですが、どうしても全員と話すことはできません。じゃあ、話せなかった人をZoom飲み会に呼びましょうということになって。

確かに飲み会だと席が近い人としか話せませんもんね。

菊地さん:そうなんです。でも Zoomだとそれがない。あと、私は関西支社を一人で立ち上げた経験があるんですけど、それがとても大変だったんです。特にたわいもない話をできる相手がいないというのが本当に孤独で。そのあと札幌の拠点を一人で立ち上げているメンバーがかなりきつそうだったこともあって、Zoom飲み会をはじめることにしました。

他拠点のプロジェクトを知ることで
生まれる帰属意識と一体感

電話やチャットで必要なコミュニケーションはとれるし、なんならZoomで 1 on 1 なども可能ですよね。なぜあえて「Zoom飲み会」なんでしょうか。

菊地さん:もちろん、業務上のコミュニケーションツールとして電話もチャットもZoomも活用していますが、たとえば Zoomでの1 on 1では、仕事の話ならともかく、なかなか本音は話しにくいですよね。でも「飲み会」にしてしまえば、日々の愚痴やたわいもない話が気軽にできるんじゃないかなって思ったんです。

Zoom飲み会は会社の制度ではなく、有志で開催されているんですよね。最初に「やろう」と声をかけたときのみなさんの反応はいかがでしたか?

菊地さん:めっちゃいいやん!やりたい!っていう感じでしたね。基本的に飲むのが好きな人が多いからかもしれません。

お酒やつまみは完全自腹ですよね?

菊地さん:そうですね。でも好きなものが飲めますし、外で飲むことを考えると、コストは断然低いですよ。あと、みんな違うものを飲んだり食べたりしているので、それ何食べてるの?っていう会話が生まれるのも楽しい。

食べる物も飲む物も、参加場所も自由なんですね。

菊地さん:はい。自宅から参加する人も多いです。20時くらいからはじまるのですが、お子さんを寝かしつけてからとか仕事が終わってからの途中参加もOKです。もちろん、途中で抜けるのも自由。

帰宅してからも会社の人と話したいなんて、すごく仲がいいんですね。

菊地さん:そうかもしれませんね。あと家で飲むとすごい楽なんですよ。ベッドまですぐですからね。

確かに。終電も気にしなくていいですもんね。

菊地さん:そうなんです。でも、やってみてわかったのが、最初に時間を決めた方がいいということですね。どうしてもだらだら長くなってしまうので。

確かにそれはあるかもしれませんね。他にルールのようなものはありますか?

菊地さん:ルールではないんですけど、「一人1デバイス、一人1アカウント」は原則です。ビデオ会議などでもよくあると思うのですが、1つのデバイスを5人で使うとどうしても、その5人で会話をはじめてしまったりするんですよ。とくに5対2とかでやると2人が傍観者になってしまう。あと顔もよく見えないですよね。一人1デバイスにすれば、画面が人数分で分割されますから誰が話しているかわかりやすいんです。

今回の取材のあとに開催されたZoom飲み会。各地方拠点のメンバーと東京本社のメンバーが参加。

Zoom飲み会ではどんな話をするんですか?

菊地さん:基本的にはたわいもない話ですね。ただ、拠点の活動を東京のメンバーに知ってもらうというのもこの飲み会の目的のひとつでもあるので、これまで手がけたプロジェクトの紹介や、地方ならではの悩みやエピソードなど、テーマを決めた回もありました。そのときは、普段なにをやっているのかなかなか見えない地方拠点に対して、東京メンバーの理解がすごく深まりました。

地方と東京ではそんなに仕事に違いがあるんですか?

菊地さん:マクアケのプロジェクトって最新のテクノロジーを使ったり、海外の商品開発などのイメージがあるかもしれませんが、地方のプロジェクトでは伝統の技術を活用した商品があったり、地域のイベントだったり、東京にはないようなプロジェクトも多くあります。飲み会でそういった地方色の強いプロジェクトの話をしたときに、「プロジェクトのバランスがいいよね」「マクアケのブランディングになるよね」という意見が東京メンバーから出てきて、拠点のみんなはすごく喜んでいましたね。

他拠点の仕事を知る機会ってなかなかないですもんね。ちなみに「Zoom飲み会」と銘打っていますが、こういった形のコミュニケーションにお酒は必須だと思いますか?

菊地さん:どちらでもいいですね。お酒を飲まない人も参加していますし。楽しく喋れるのであれば、お酒でもソフトドリンクでもなんでもいいと思います。もちろん、お酒で気分が高揚して盛り上がったり、なんでも言いやすくなったりということはあると思いますが。

なるほど。便宜上「飲み会」と銘打ってはいるものの、必ずしもお酒が必要だとは考えていないということですね。

菊地さん:そうですね。飲み会というとみんな気軽に参加できると思うので。

では、今後 Zoom飲み会でやってみたいことがあれば教えてください。

菊地さん:今は参加者を20名程度に抑えているのですが、マックス何人までいけるのか検証してもいいかもしれません。あとは社外の人だったり、年代や趣味、業務などカテゴリー別のグループで開催するのも楽しいかもしれませんね。

なるほど。それもとても楽しそうですね。今日は、どうもありがとうございました。

社員インタビュー

回答者:Makuake 関西支社:木村さん / Makuake 九州拠点:泉野さん

お二人はマクアケに中途でご入社されていますが、前職も含めて会社の飲み会にはよく参加される方ですか?

木村さん:私は飲み会が結構好きなので参加する方だと思います。

泉野さん:僕も好きな方なので、割と参加します。

では、お二人とも会社の飲み会にはポジティブな印象をお持ちなんですね。

木村さん:そうですね。普段できない話ができたり、楽しいです。ただ、前の職場はわりと3次会まできっちり参加しないといけない雰囲気だったので、月末はちょっときついな〜と思うこともありました。マクアケも飲み会は結構ありますが、そのあたりは自由なので楽しく参加しています。

泉野さん:僕は前職ではお店選びが大変だったのと、他の支社の人とはなかなか集まれなかったり、家庭のある人は参加できなかったりするのが寂しかったですね。

では、Zoom飲み会はぴったりですね。

泉野さん:そうなんです。Zoom飲み会が始まった時はまだ大阪にいたんですけど、すごいいいじゃんって思いました。

木村さん:私もすごくおもしろそう!って思いました。地方拠点は8名なんですけど、東京はたくさん人がいるのでなかなか話す機会のない人も多いですし、各拠点がどんなことをしているのか普段あまり見えないので、自分たちがやっていることを発信できる場になっていますね。

泉野さん:初めてやったのは確か札幌と大阪だったんですけど、普通だったら仕事の後に札幌の人とちょっと飲もうよなんてできないじゃないですか。そんな距離的な壁を乗り越えて飲めるっていうのが本当に楽しかった。

木村さん:私は毎回参加していますが、毎回新しい発見がありますね。基本的にみんな知っている人ですけど、あまり話したこともない人がいると積極的に話を聞くようにしています。

距離や時間以外にZoom飲み会のメリットはありますか?

木村さん:自宅から参加している人も多いので、ときどきお子さんやご家族が登場するんですよ。そういうバックグラウンドが見えると、以前よりも親近感がわきますよね。

泉野さん:そうそう、お子さんがこっちに手を振ってくれたりね。普通だったらなかなか会う機会のないご家族に挨拶できたりするのは楽しいよね。
あとは、やっぱり東京と接点が持てるということです。東京に行くことはありますが、なかなか気軽なコミュニケーションを取れる場はないので、Zoom飲み会で仕事以外の話をしたりすることで、心理的な距離が近づいた気がします。

木村さん:Zoom飲み会の後に業務連絡をするときも、「このあいだはありがとうございました〜」ってそこから入れるのもいいですよね。

泉野さん:そうですね。飲み会で話した後は、ちょっとしたことでも聞きやすい距離感になっていると思います。

今後、Zoom飲み会でやってみたいこととかありますか?

木村さん:社員全員とかでやったらどうなるんだろうという興味はありますね。おそらくグダグダになると思いますが(笑)。

泉野さん:僕はこのままずっと気軽な感じで参加したいですね。

ありがとうございました。

取材ご協力企業:株式会社マクアケ

https://www.makuake.co.jp/

インタビュアー:
和谷 尚美(N.plus)

米国の大学を卒業後、現地の出版社に編集者として入社。帰国後、広告代理店や制作会社を経て、2012年よりフリーランスライターとして活動。
http://nplus-w.com/

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