子供同伴OK
16時スタートの飲み会は
ほぼ100%の参加率。

株式会社採用戦略研究所

「採用戦略は経営戦略の上で重要なファクターである」とのスローガンで、企業の採用支援を行う株式会社採用戦略研究所。女性社員の割合が高く、育児中の社員も在籍する中、不定期に開催される飲み会にはほぼ全員が参加し、さらに多くの社員が「会社の飲み会は楽しい」とポジティブなイベントとして捉えているという。そこで今回は代表である郷戸氏に、同社の「社員が参加したくなる飲み会」について話を聞いた。

飲み会がある日は子連れで出勤。
働くママにやさしい制度。

御社の飲み会は、「全額会社負担で」「業務時間内に」「社員のお子様も交えて」開催されているそうですが、どういった経緯でこのような形になったのでしょうか?

郷戸代表:まず時間ですが、これはもともと業務時間外にやっていたのを、ある社員に「これは残業ですか?」と聞かれたことがきっかけですね。
それならはっきりと業務の一環にしてしまって、業務時間内の16時〜18時にやればいいと。あとは、やはりその時間帯が一番多くの人が参加しやすいとか、人数が多いのでランチにするとお店を抑えるのが大変とか、そのあたりが理由になっていて、特にものすごい意図があるわけでもないんですよ。

業務の一環ということは全員参加ですか?

郷戸代表:仕事がしたい人はオフィスに残っても、家に帰って仕事をしてもOKです。でもほとんどの人が参加していますね。

お子さんを連れてこられるならママ社員も参加しやすいですよね。

郷戸代表:そうですね。飲み会がある日は朝から会社に子供を連れてきてもいいということになっているので、社内で子供が遊んでいるのも当社では普通の光景なんですよ。

それはすごいですね。それも何かきっかけがあったのでしょうか。

郷戸代表:はい。ある社員が飲み会の後、必ずマスクをして帰るので、理由を聞いたら「お酒の匂いをさせて保育園のお迎えに行けない」って言うんです。それはそうだよなあと思って、飲み会の日は子連れ出勤をOKにしました。

仕事中に周りに子供がウロウロしているわけですよね。子供のいない社員からクレームが出たりしないのでしょうか?

郷戸代表:まったくないですね。うちの会社はリファラル採用を導入しているので、もともと友人同士の社員も多いですし、年齢もみんな近いので仲がいいんですよ。

会社と仲間が好きだから、
自然と楽しい飲み会になる。

業務時間内に開催したり、子供の参加をOKにしたりと、かなり飲み会を重視されている印象ですが。

郷戸代表:飲み会自体をそこまで重要だと考えているわけではありません。新しい人が入社したときや、忘年会などのタイミングなどで開催はしていますが、そんなに頻度も高くないですし。どうせやるなら、みんなが参加しやすいようにと考えた結果こうなったという感じでしょうか。風土や制度って社長がひとりで色々考えてやったところでうまく機能しないんですよ。必要に応じてやっていくうちに形ができていくんだと思います。

確かに、いろんな制度が生まれるけどちゃんと機能しているのはごく一部という話もよく聞きます。では、チームワーク強化やコミュニケーションの活性化という面で、お酒が役立っていると思われますか?

郷戸代表:当社は飲み会といっても、そこまでお酒を飲む人が多いわけでもないので、どちらかというと食事会や懇親会に近い感じです。だから、あまり関係ないかなと思いますね。
昔はみんな仕事で嫌なことがあると居酒屋でクダを巻いていましたが、今の子たちはまた違った憂さ晴らしの方法があると思うので、会社として飲み会やお酒になにかを担保させようとは思っていないです。

でもそれだけ参加率が高いということは、みなさんなんらかの意義を感じてらっしゃるのではないでしょうか?

郷戸代表:意義というか、社員同士の距離が近いので単に楽しんでくれているのかなと思いますね。

社員全員が楽しんでいること自体、とてもすばらしいと思います。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

社員インタビュー

回答者:株式会社採用戦略研究所 求人媒体広告制作 武本 園花

武本さんは、リファラル採用でのご入社なんですね。前職でもたくさん飲み会を経験してこられたと思いますが、“会社の飲み会”についてどんなイメージですか?

武本さん:いろいろ気を使うので、ちょっと大変なイメージですね。私は子供がいるので、そこまで強制はされませんでしたが、独身時代は断る理由がないので、付き合いだと思って仕方なく参加することも多かったです。

こちらにご転職されてからはどうでしょう?

武本さん:子供を連れていけるので、断る必要もないですし、むしろ楽しいので「行きたい!」って感じです。

どのあたりが以前とは違うのでしょうか?

武本さん:社員みんな仲がいいというのが大きいですね。本当に壁がなくて、休憩もみんなで一緒に取っていろんな話をしています。リファラル採用なので元々の友人がいるということも大きいかもしれません。とにかくすごく社内の雰囲気がいいんですよ。

飲み会の日は朝からお子さんを連れて出社されるんですよね。

武本さん:はい。他の社員の子供たちとお絵描きしたり走り回ったりしていますが、誰かが電話で話しているときに騒がしいと、母親たちが「シー!!」と圧をかけます(笑)

そういう社風が入社の大きな決め手になったのでしょうか。

武本さん:そうですね。そこは大きかったです。子供も一緒に来ていいよといっていただけるのは本当にありがたいですし、社内に連れてきた時も、私が何かの対応に追われているときは、代わりに他の人が見てくれていたり、とても助かっています。

飲み会の時間帯についてはどうですか?

武本さん:子育てをしていると本当に時間がいくらあっても足りないので、とてもありがたいですね。紹介してくれた友人に「4時からってほんまなん?」って何回も確認しました(笑)。

業務に支障はでませんか?

武本さん:そこまで頻度が高いわけでもないですし、早く終われるように効率的に仕事を進めようと頑張るので、支障はほとんどないですね。もちろんお客様にご迷惑がかからないよう配慮はしています。

武本さんの飲み会参加率はどれくらいですか?

武本さん:ほぼ100%ですね。断るって言う選択肢がないです。子供も一緒だし、普段関わりない人とコミュニケーションが取れたり、リフレッシュできたり本当に楽しいイベントなんです。

では最後に、あったらいいなと思う制度や会社に対する要望などがあれば教えてください。

武本さん:子供が熱を出したり、保育園の行事があるときはテレワークも可能ですし、柔軟な働き方ができるので要望はまったくないです。女性に限らず、とても働きやすい環境が整っている会社なので転職して本当によかったなと思います。

ありがとうございました。

取材ご協力企業:株式会社採用戦略研究所

https://www.rs-lab.jp/

インタビュアー:
和谷 尚美(N.plus)

米国の大学を卒業後、現地の出版社に編集者として入社。帰国後、広告代理店や制作会社を経て、2012年よりフリーランスライターとして活動。
http://nplus-w.com/

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